流行色（トレンドカラー）って？

ご存じの方も多いと思いますが、実はこの流行色（トレンドカラー）、専門の機関が毎年発表しています！有名なのは【インターカラー（国際流行色委員会）】と【PANTONE】です。

その年の流行色は１色だけではない！

毎年500色の中から20～30色ほど選ばれています。意外と多いのです！これはファッションに限らず、さまざまな分野の流行色を決めているからという理由もあります。

会議により流行色が決定するのは、その色を使うと決めたシーズンの24ヶ月前。つまり、2年前に流行色は決定します。ちょっと早すぎと感じるかもしれませんが、素材選びやデザイン、試作から本格的に生産するまで、お店にアイテムが並ぶまでにはとても時間がかかるのでこれくらいの期間で発表されています！

流行色＝流行らせたい色というわけではない

流行色は会議によって作られているという事実！

流行色とは言っても商業的に流行らせる目的とはちょっと違い、さまざまな社会情勢や市場の動向を分析した結果、その年の世界を表す色やニーズが高まりそうな色を先取りしたのが、流行色として提案されています。

街に溢れるほど流行するかは誰にも分かりませんが、ファッショントレンドの最前線であることには変わりありません！

【インターカラー（国際流行色委員会）】

1963年に発足した、唯一の国際間で流行色を選定する機関です。加盟各国が提案色を持ち寄り、実シーズンの2年前の6月に春夏カラー、12月に秋冬カラーを選定しています。日本で決定したカラーを世間に発信しているのはJAFCA(一般社団法人日本流行色協会)という団体になります。

日本流行色協会から発表された2021年の色は「ゼロホワイト」

【PANTONE】

PANTONE社のパントン・マッチング・システムは世界で使用されている色見本帳のひとつで、グラフィックデザイン、印刷、マルチメディア、Web、プロダクトデザインの制作・製造工程においての色指定に使用されています。ちなみに日本のカラーデザイン検定は、このPANTONE社と提携している検定です。

PANTONEが、2021年の「カラー・オブ・ザ・イヤー（Color of the Year）」として発表したのは「アルティメット・グレイ（Ultimate Gray）」と「イルミネイティング（Illuminating）」の2色

2022年の流行色の発表は12月。どのような色が発表されるのか楽しみですね。